アリババが語る、アジア地域でのデータセンター選定

東南アジアでは、ECならアリババの方がAmazonより存在感あり。CEOジャック・マーはインドネシア政府のECアドバイザーを担うなど、影響力は抜群です。クラウド事業(Alibaba cloud)の海外展開に注力する今、データセンター選定の重要性を語りました。

-Data Center Dynamics

————<記事翻訳>———-

Alibaba Infrastructure ServicesのシニアアーキテクトであるLeo Chen氏は、インドネシアを含め、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、中東など多くのDCやそれを取り巻く厄介な問題を数多く調査してきた。4月6日にインドネシアで開催されたデータセンターイベント(DataCenterDynamics主催)においてChen氏は、データセンター選定の際はネットワーク速度・待ち時間・税制面において優位性があるデータセンターを探すべきだと述べた。

<まずは、ビジネス要件を理解すること>

データセンタープロバイダーや、データセンターサイト選定の第一歩は、ビジネス要件を理解し、技術上の優先事項を明確にすることである。 例えば、サービスが要求する待ち時間(レイテンシ)は一つの重要事項である。 「アプリケーションのサービス内容に応じて、データセンターに求められる要件も異なります。 例えばGoogle mapのような[マッピングアプリ]の場合、待ち時間に気を使いすぎる必要はありません。運転している時に、0.5秒のタイムラグが生じても、それを気にする人はいないでしょう。ですが、この0.5秒という時間は、ゲーマーの皆様ににとっては受け入れられない長さでしょう」と彼は説明する。 「レイテンシを意識する必要があるアプリケーションには、クラウドアプリケーション、電子商取引、金融アプリケーションなどがあり、反面、ソーシャルメディアは比較的寛容です。たとえば、Facebookはインドネシアに主要なデータセンターを持っていないですが、同国内の顧客にサービスを提供し続けています。」とも指摘した。 以上のような、ビジネス要件を理解することに加えて、税の免除や一部払い戻しなどのプログラムが利用できる国・州を選定することも、重要な要素になると述べている。

<優れたデータセンターとは>

技術的に優れたデータセンターが持つ特徴は何か。 Chen氏は、数多くのデータセンターを調査し、その機能をリストにして技術的に優れているデータセンターの特徴を明らかにしようとしたが、共通して当てはまるような絶対的仕様はないことを強調した。 アジアにおいては、香港のような成熟市場ではどれだけネットワークに素早く接続できるかが重要であるとChen氏は強調したが、比較的DC産業が発展していない地域では2〜3年の遅れがあるとも述べた。 データセンターを選定する際は、コロケーションデータセンターの背後にいるベンダーを理解することも重要だとChen氏は述べている。事業者によっては、冷却施設の保守など業務の一部をアウトソースしている場合もあり、誰が何を提供しているのか注意深く確認する必要があると述べた。

原文はこちら