シナジー報告:世界中のパブリッククラウド市場はAWSが独占

Amazonのクラウド部門が業界をリード、それに続くのは、いつものMicrosoftとGoogle

2018年第一四半期における企業業績を比較するシナジー報告によると、AWSは依然として世界で最も利用されている パブリッククラウド 事業者です。

Amazonのパブリッククラウドサービスは世界4地域において他の競合会社よりも多くの収益を生み出しており、これはグローバルに見ても同様です。このことはAWSが同市場において王様であることを証明しています。

今も、これからも

AWSに追随するのは、Microsoft、Google、AlibabaそしてIBMですが、どの事業者も3つ以上の市場を支配することには成功していません。Microsoftはアジア・パシフィック地域でAlibabaに追い抜かれていますが、収益はGoogleを超えています。世界第4位のパブリッククラウド事業者となったAlibabaの成功は、アジア・パシフィック市場、特に同市場の1/3を占める中国における巨大なシェアによるものです。

一方、SalesforceやTencentも名を連ねる中で、IBMは世界第5位となっています。Salesforceはアジア・パシフィック地域で第4位、北米ならびに欧州市場では第5位のクラウド事業者です。Tencentはアジア・パシフィック市場で第5位にランクインしています。

AWSだけでパブリッククラウド市場の40%を占めており(2017年12月のGartner報告によると45%)、そしてMicrosoftやGoogleを合わせると、市場の60%をこの3社で占めています。
Source: Synergy Reserach Group

中国は独自路線

シナジーのチーフアナリストJ・ディンズデール氏は、「真にグローバルなパブリッククラウド市場において優位になることを目指す企業は「スケールゲーム」に参加するべきで、市場をリードするには、莫大な継続的投資、世界に存在感を示すこと、グローバルブランドが求めらる」と述べています。

ディンズデール氏は、そのようなゲームにも例外が存在する、それは中国市場で最も顕著だ、と言います。中国国内のデータ主権と規制問題のために「地元企業がニッチなポジションを獲得することが可能になるかも知れない」と付け加えました。しかし、これでは地元企業が「特定の国および地域における小規模のローカルプレイヤー」にしかなれないでしょう。

巨大になるだけでは不十分

べつに驚くことではありませんが、ここ数四半期、パブリッククラウド市場をリードする3社の収益と株価は昇しています。Alphabet社はGoogleクラウドプラットフォームの業績をハードウェアやGoogle Play部門とともに「その他」というカテゴリに入れています。Microsoftは、Azureの経理上の業績をInteligent Cloud部門に含めていることを前置きした上で、両社は(そして評論家もこれを認めています)は、自社のパブリッククラウド部門も同様に前年同期比でかなり成長していることを認めています。

この傾向は特にGoogleで明らかです:2017年の第1四半期、Googleのパブリッククラウド・プラットフォームの収益は、AWSやAzureよりも速いペースで増加し、前年同期比で50%成長に達するものでした。

その一方で、Microsoft Azureは過去11四半期連続の収益増加を報じています。2017年第4四半期には98%、そして今年の第1四半期では93%の成長を記録しています。

Microsoft はハイブリッドクラウド設備用の事前設計ハードウェアプラットフォームであるAzure Stackや、クラウド接続ゲームのような新製品をもって、クラウド市場のシェアを獲得することに成功してきました。

しかしながら、Amazonはクラウドコンピューティングに可能性を見出した最初の企業です。他社に先んじてインフラに多額の投資をしてきました。AWSの昨年の年次収益は約180億ドル、現在100以上のサービスを提供しています。これからもさらにサービスを追加していくつもりです。

昨年12月のAWS re:Investカンファレンスにおいて、AWSは新しい分散型ロードバランサを発表し、I3 Bare Metalインスタンスに着手しました。後者はコロケーション事業者に新たな打撃となりました。クラウドコンピューティングが増々支配していく世界において、仮想化することが困難なシステムにハイブリッドなインフラモデルを提案するという戦略をとっていたからです。

– Data Center Dynamics
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