Facebook、デンマーク2棟目のデータセンター建設計画を延期

Facebookは、デンマークに第二の大規模データセンターを建設するという計画を延期すると発表しました。

Facebook社は、建設予定地であるエスビャウ地域で数百万デンマーククロネ(1クロネ=約17円)を費やして調査を行ったと報じられていますが、プロジェクトを進行しない方針をとりました。Facebookは通信社Ritzauの取材に対して以下のように語りました。

「当社は、エスビャウで進めていたデータセンターに関する計画の延期を決定しました。この計画に関しては過去12ヶ月間におよぶ広範な調査を経て、十分な情報に基づき、 今回の決断を下すことが出来ました。」

Esbjerg Harbour– Wikimedia Commons

「エスビャウ自治体からの強力な支援や、高速ファイバー・再生可能エネルギーの享受を含む明らかなメリットが数多くあることは確かですが、その土地のすべてが、Facebookが次にヨーロッパに建設するデータセンターの場所としてはふさわしくないと結論づけなければなりませんでした。」

エスビャウは、デンマーク西海岸にある小さな町で、人口は71000を超えています。6月にとある会社(匿名:Facebookとみられる)が大規模なデータセンター用地としてエスビャウに注目していることが報じられた際に、ニュースとなりました。

エスビャウ市長のJesper Frost Rasmussen氏によれば、エスビャウでは既に同地域でのデータセンター運営に興味のある他の小規模データセンターとも話をしていると語りました。市長は、

「この地域は、 ハイパースケールデータセンター を迎え入れる準備ができています。アップル、グーグル、アマゾンといった大企業には、ここでデータセンターを稼働させるチャンスがあります。しかしまた、ハイパースケールデータセンターに限らず小規模な コロケーション データセンターも存在しています。」と語りました。

Facebookにとって、デンマークでのデータセンター建設は必ずしも順調に進んではいません。2020年開設予定のオーデンセ市にあるデータセンターでは、建設現場は脱税や不当労働慣行の申し立てに悩まされており、 苦境に陥っています。

地方紙のFagbladet 3Fによると、同社の下請け業者は外国人建設労働者に対して業界標準率よりも低い料金を支払ったことを認めました。さらに従業員の書類から所得税の支払いを避けるために外国の銀行口座を通じて残業を支払ったことが判明しました。

Data Center Dynamics

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