IBM、ブラジルでクラウド拡張計画

サンパウロのデータセンターは「マルチゾーン」環境へ

IBMは、ブラジルで複数のデータセンターにクラウドコンピューティングの負荷を分散する「 マルチゾーン 」リージョン( MZR )の構築を計画しています。

ブラジルのサンパウロには現在データセンターが1つしか存在していないが、IBMは既存データセンターの利用顧客に対し、来年には同一リージョン内に属する他の複数データセンターで自動複製が行われるマルチゾーンリージョンとして拡張する事を約束しました。

IBMはプレスリリースで、南米の企業は依然としてミッションクリティカルなシステムの80%をクラウド以外の環境で実行している、と述べました。

同社はMZRを展開する上でブラジル国内に追加のデータセンターを建設する計画があるかどうかについては言及しませんでした。IBMは既に世界で6つのMZRを設けています。それは、米国(ダラス、ワシントン)、ヨーロッパ(ロンドン、フランクフルト)、日本、オーストラリアであり、それぞれ各3つのIBMデータセンターにより稼働しています。

南米のMZRはハイブリッド構成となり、顧客やサービスプロバイダーが持つ自社内のコンピューティングリソースとの混在環境となります。

ブラジル サンパウロ – Thinkstock

「クラウド市場はハイブリッド構成として再定義されている。」とIBMラテンアメリカのゼネラルマネージャーのAna Paula Assis氏はプレスリリースでこう述べています。

マルチゾーン(=複数のデータセンターを単一の仮想化サービスとして抽象化するコンピューティンググリッド)を設けるIBMの構想は、災害復旧時のフェイルオーバーバックアップシステムを提供し、データセンター全体で顧客のコンピューティング負荷を分散します。IBMの声明によると、サンパウロMZRは3つの独立した アベイラビリティゾーン により構成され、それぞれは個別に冷却・ネットワーク・電力設備を設けていると言います。

そして、IBM Watsonが提供する AI システム、 ブロックチェーンIoT 、データ分析、および従来のクラウドサービスをサポートされます。また、オープンソースのKubernetesプラットフォームもサポートされます。

IBMによると、国際的な大手食品会社であるBRF社と、IBM Watsonの自然言語処理を活用して訴訟請求を行っているブラジルの法律系ソフトウェアサプライヤのElaw社の2社からの要求が、南米でこのようなコンピューティング環境を推進する理由の一つであったと述べています。

Data Center Dynamics

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