Oracle、20の新たなクラウドリージョンを発表

Oracleは、Openworldカンファレンスにおいて、2020年末までに既存の16に対し20の新たなクラウド アベイラビリティ リージョン を追加するというクラウド拡張の野望を示す計画を発表しました。

これにより、合計で36のOracle Cloud Infrastructureリージョンが提供されることとなります。計画では、新たな国のリージョンと地理的に分割したリージョン双方があり、米国、カナダ、ブラジル、イギリス、EU、日本、韓国、オーストラリア、インド、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イスラエルが対象地域です。さらに、英国とイスラエルには新たな政府系リージョンが追加されます。

追加リージョン

Oracleは、顧客からの厳しい要求もあり、拡張については既に準備していると、以前から示唆していました。

先月、Oracle Cloud Infrastructureのプロダクト責任者のAndrew Reichman氏は、米国外の顧客が既存の米国内データセンターへのデータ保管を拒否したことで、同社はグローバル展開を余儀なくされたと述べていました。

その際、Reichman氏は、ネットワーク通信速度の遅さと各国の情報保護法が、世界各地にデータセンターを建設することを強制された理由であったと補足しました。

同社は、年末までにデータセンター数を現在の11から19へとほぼ倍増させると計画していました。2020年末までには、26のOracle Cloudのアベイラビリティリージョンを適用するとしています。

– pixabay

そしてOracleの「同国内」デュアルリージョン戦略では、顧客は自国または管轄区域内でプロダクション領域と ディザスタリカバリ 領域の両方を展開でき、事業継続性とコンプライアンスのニーズを満たせる設計であると述べています。

Oracle Cloud InfrastructureのEVPを務めるDon Johnson氏は次のように述べています。「世界中の企業顧客は、真の事業継続性、災害保護、および各地域のコンプライアンス要件のために地理的に分散したリージョンを必要としています」

「リージョン内の複数のアベイラビリティ(可用性)ドメインはこの問題には対処しません」とJohnson氏は言います。「他のクラウドプロバイダーとは異なり、Oracleは、お客様のニーズに合った戦略として、Oracle Cloud Infrastructureサービスを今後提供開始するすべての国で、ディザスタリカバリ用の2番目のリージョンの提供を約束します。」

Oracleは、現在急速な拡大を目指しています。今後15か月間に渡り23日ごとに平均1つのリージョンをオープンし、合計20のリージョン(17の商用リージョンと3つの政府系リージョン)を開設する予定です。

Oracle Cloudの新リージョンは、米国ベイエリア(CA)、カナダ(モントリオール)、ブラジル(ベロオリゾンテ)、英国(ニューポート、ウェールズ)、欧州(アムステルダム)、日本(大阪)、オーストラリア(メルボルン)です。 、インド(ハイデラバード)、韓国(春川)。その他、シンガポール、イスラエル、南アフリカ、チリ、サウジアラビアの2つ、アラブ首長国連邦の2つなども含まれます。

また、Oracleは、英国政府用とイスラエル政府用に2つのリージョンを開設する予定です。

OracleとMicrosoftのパートナーシップも締結され、OracleはAzureと相互接続されたリージョンを拡大しています。今年の6月以降、OracleはMicrosoft Azureと相互接続された2つの商用リージョン(AshburnとLondon)を保有し、今後数か月で米国西部、アジア、ヨーロッパに拡大をしていきます。また、商用リージョンと同様に、Oracle CloudとMicrosoft Azureの相互運用性は政府系リージョンに拡張されていきます。

これにより、 OracleとMicrosoftの共同の政府系顧客は、アプリケーションをクラウドに簡単に移動できるようになります。

Data Center Dynamics

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