HPE、大手クラウドベンダーへのサーバー販売から撤退

余計なハードウェアは利益を生まない

HPEは、高利益率の製品・サービスに専念するため、大手クラウドベンダーへ提供しているハイパースケールサーバー販売を断念すると発表しました。先週サンフランシスコで同社が開催したイベントでの発表を、Fotuneがレポートしています。
HPEは、機能豊富な従来のHPE製サーバーについては継続して顧客へ販売していきますが、おそらくHPEが手を引く一部の顧客は、アジアのオリジナルサーバーメーカー(Original Design Maker)へと取って代わるのではないでしょうか。

撤退の真相

HPEはこれまで、クラウドインフラ市場においてもある程度存在感を持っていました。Synergy Researchによると、クラウドベンダー向けハードウェアにおける2016年第4四半期の同社シェア率は11.5%でした。その一方で、同時期にはQuanta社やWiwynn社といったODMが台頭し、HPE、Dell EMC、Ciscoの3大ベンダーの有力な競合相手へと名乗りをあげました。
そしてついに、HPEは今後、AWS、Google、MS、Facebook、Apple、Tencent、AlibabaやBaiduといった大手クラウドコンピューティングカスタマー(HPEは彼らをTier1と呼ぶ)に対して、これ以上のサーバー販売は行わないことを明確にしました。この背景には、HPE社全体で進められている顧客ターゲット層の見直しがあります。ここ最近では、HPEは同社のサービス部門をスピンオフしてDXC Technology社へ、ソフトウェアビジネス部門もスピンオフし、その後Micro Focusと合併しています。ODMの台頭、ビジネス方針見直しが今回の決定へ繋がったと思われます。

HPE社CEOのMeg Whitman氏はプレスリリースで、「HPEとして歩んだ過去2年間の進歩により、我々は顧客が求めるソリューションへ対応できる十分な力を身に着けることができました。競合他社よりもいち早く最先端のイノベーションを提供しており、また財務状況も改善、株主への利益改善は設立当初よりも90%増加しています。これ以降も、私たちはより高い利益率のサービス・ソリューションへと注力していきます。サービスの強みに合わせ、ハイブリッドITおよびエッジ革新を提供できるよう、会社を再設計する予定です。」と述べました。

– Data Center Dynamics
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