マイクロデータセンターの時代が到来

液体冷却を専門とするIceotape(英国)は先日、持ち運びが可能なエッジコンピュータ”EdgeStation”の販売を発表しました。EdgeStationは、電気機器を半導体液の中に浸して管理するコンパクトサイズのデータセンターです。Iceotapeは、”空冷技術によってデータセンターの省エネ化を推し進めるのは限界があり、今後は自分の手元でいつでもどこでも扱えるマイクロデータセンターの時代になる”と語っています。

静かなワークステーション=マイクロ・データセンター

ITの空冷技術の専門企業”Iceotape(英国)”は、持ち運びが可能なエッジコンピュータ”EdgeStation”を開発した。EdgeStationは、電気機器を半導体液の中に浸して管理するコンパクトサイズのデータセンターである。EdgeStation自体は、2.2GHzのIntel Xeonsと、256GBのメモリーが装備されており、ユーザーはサーバーなどのEdgeStation内部のハードウェアを自分で選ぶことが可能である。これらのシステムは、社内サーバーのみに利用するようにも見える一方で、Iceotapeは各地に拠点を持つ携帯基地局のようなマイクロ・データセンターの設置も提供している。

ユーザーの課題解決のために

「顧客からの意見を取り入れながら問題に対処している。」と、マーケティング部門マネージャーの”Jade Thomas氏”は述べた。例えば英国シェフィールド大学の高度製造技術センター(以下,AMRC)は、EdgeStationをデータ処理の高速化のため、オフィスや、カーボンダストが飛び交う製造現場へ取り入れて活用している。AMRCのITシステムマネジャーChris Hodgson氏は、「ユーザーが求める様々な設定や要望に応え、製造環境に対応可能なHPCを作り出すことは、困難だがやりがいがあるだろう。製造研究の場では、製造過程で生じるダストやゴミクズといった危険からサーバーやワークステーションを保護する必要がある。また、設置場所や温度調整などに柔軟に対応できることも重要であり、さらには、ネットワークとの接続性や帯域幅も考慮しなくてはならない。」と語りました。
*補足:AMRCは、3D技術や宇宙線のロボット開発など、幅広い分野で製造業の研究を行う機関であり、有限要素解析、流体力学研究など普段の研究からHPC/高性能計算を活用して機械部品の構造特性を解析しているため、彼らの研究には優れたデータ処理環境が不可欠となる。

Thomasは「重要なアプリケーションが、ローカル環境でコントロール可能になるようにしたい。」と述べた。Thomas氏によると、ファンベース機器でアプリケーションを制御している一部のサイトではまだまだ苦労しているという。また、Iceotopeは将来的にサーバーなどのハードウェアを自由に選択して管理できるようになるものの、利用可能なハードウェアを増やしていくことはリードタイムを伸ばしてしまうかもしれないとも語りました。

「IoT、人工知能、インダストリー4.0などと関連したアプリケーションを使用するためには、データ処理をローカライズすることが不可欠である。空冷技術によってデータセンターの省エネ化を推し進めるのは限界があり、Iceotopeは、データ処理に不可欠な能力を手に入れるための優れた方法を開発した。」とIceotope社のCEO “David Craig氏”は述べた。

– Data Center Dynamics 原文はこちら