CBRE報告:2017年のデータセンター投資額は200億ドル

大手クラウド事業者が主な担い手

不動産・投資サービス会社CBREの調査報告によると、2017年のデータセンター業界への投資は、2016年から倍増しました。

その投資額はついに200億ドルにまで達しましたが、これは主にAmazonやMicrosoft、Googleがリードするクラウドコンピューティング分野の急速な成長に支えられています。Appleのような企業は、今後10年間で米国内のデータセンター施設に100億ドルを拠出することを約束しました。

急成長

CBREの報告によると、データセンターへの投資額は、2015年は57億ドル、2014年は39億ドルであったのに対し、2016年は76億ドルまで増加しました。今年も、そのトレンド通りに、投資総額は200億ドルを超える見込みです。

CBREのデータセンターソリューション部門シニアマネージングディレクター、P.リンチ氏によれば、クラウド企業の投資の大半はデータセンター業界の変化の兆候だそうです。

リンチ氏は次のように述べています。「データセンター資産の所有権には大きな変化があります」更に、「3〜5年前には、世界中で利用されているデータセンタースペースの大部分は、そのスペースを所有または賃借している企業によって占有されていました」

総支出の増加については、クラウド業界がユーザーよりも不動産価格を高く支払う意欲があるためとリンチ氏は考えています。

CBREは、2017年末に発表したレポートの中でも、データセンターが新たな投資対象として台頭していることを指摘しています。 ビッグデータIoT といった情報処理量の増加、 GPUサーバー など計算機器の能力向上によって、ITサービスを支えるデータセンターがどのように成長していくのか、今後も注目です。

– Data Center Dynamics
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