デジタルアニメーションスタジオ”Animal Logic社” モジュール型のデータセンター利用発表

施設建設の時間はない

オーストラリアのデジタルアニメーションスタジオ”Animal Logic社”は、シュナイダーエレクトリック社によって設計されたモジュール式データセンターを購入し、自社の映画作成へと活用することを発表しました。

Source: Youtube

これまで、ベイブやマトリックス、レゴ、ハッピーフィート、ムーラン・ルージュといった有名映画のデザインやアニメーション、ビジュアルエフェクトを手がけてきたAnimal Logic社ですが、今回の決定は、データセンターのリソースが早急(4ヶ月後)に必要となり、長い時間を要するデータセンター施設建築の影響を受けないソリューションを求めた結果とのことです。

Animal Logic社のIT部門責任者であるアレックス氏は、「デプロイにかける時間を少しでも短くすることが、私たちのビジネスにとって非常に重要でした。今まで私たちは、大容量・高密度なソリューションを探していました。その中で、限られた時間内でビジネスニーズに見合った成果を提供できるシュナイダーエレクトリック社の モジュール型データセンター を選択しました」と語りました。

膨大な計算能力を要するアニメーション制作

このモジュール型データセンターには、電力、空調、そしてIT機器が組み込まれており、これらの機器全てに DCIM ツールが内蔵されています。Animal Logic社は、自社資産を輸送用コンテナセンターに収納することにしたようです。映画作成での画像合成には膨大な計算能力が必要であり、一つの映画を作るために、独自のデータセンターが必要となることも珍しくありません。そのため、デザインやアニメーションに使われるデータセンターは膨大な計算能力提供が求められる一方、発生する熱量も相当に大きいため、フランスのアニメーションスタジオ”TeamTO”のように、サーバー排熱を市民温水プールへ再利用するケースもあります。データセンターが発する熱をいかに再利用するかは、今日のデータセンター設計において一つの重要なポイントとなっています。

– Data Center Dynamics
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