スコットランドで潮力発電データセンター建設計画

グリーン電力の新興企業であるSimec Atlantis Energyは、スコットランドの北端で、潮力発電データセンターを建設する計画が発表しました。

オークニー諸島とスコットランド本土の間にあるペントランドファースにあるSimecのMeyGen潮力発電所は、現在6MWの発電能力があり、将来80MWまで増強する計画です。エンジニアリング会社AECOMは、2024年までに建設予定のこのデータセンターの設計に関する実行可能性調査を実施しています。

電源と冷却

現在、世界の電力網は潮力をほとんど利用しておらず、断続的な太陽光発電や風力発電よりも継続的で信頼性の高い供給が可能です。MeyGenは世界最大の潮力発電所であり、提案された施設は、Maygenからのプライベートな接続を介して、潮流によって電力供給される最初のデータセンターになると考えられています。この地域の寒い気温は、冷却にも役立ちます。

Simecの声明によると、この計画には「スコットランドにハイパースケールのデータセンター事業者を引き付ける」可能性を期待し、ロンドン、ヨーロッパ、米国への「複数の国際海底光ファイバケーブル」を接続する予定のようです。

スコットランド周辺の海底ケーブル– Simec Atlantis Energy

2024年というのは、Meygenサイトを拡張するSimecの計画と一致していますが、現在の6MWは、小規模なパイロットデータセンターには十分です。

「スコットランドはグローバル・データセンター業界で重要な役割を果たすことができると信じています」とSimec Atlantisの最高経営責任者Tim Cornelius氏は記者会見で述べています。

「このプロジェクトは、セクターの将来の脱炭素化に取り組む道を先導しています。」と、AECOMの地域ディレクターであるサム・マキギギン氏は述べています。「この研究は、データセンターと電力ネットワークのギャップと2つをうまくまとめることができます。AECOMは、Sentinel Data Centers、オーストラリアの電話会社Telstra、およびニュージーランドの電話会社Spark向けのデータセンターを構築しています。

Simecは、ウェールズの石炭火力発電所をプラスチック廃棄物から発電する施設に改造しています。8月に700万ポンド(860万ドル)の社債を売却し、11月までに資金を調達しました。

先週金曜日にはNautilus Data Centersは、アイルランドでフローティングデータセンターの建設計画を発表しました。

Data Center Dynamics

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