DCD独占記事:VARcetiがデータセンター向けのVRおよびAR技術トレーニングプログラムを提供開始

障害シナリオをシミュレートし、コンピュータ上で障害に実質的に対処できるような効率的なトレーニングプログラムを提供

新興企業Virtual Augmented Realty for Critical Environment Technical Infrastructure社(以下、VARceti)は、データセンターエンジニアと技術者を対象としたVRとARテクノロジに基づくトレーニングプログラム、Avros DCを発表しました。
プロジェクトは、仮想化と拡張現実をミックスすることによって、市場に「質の高い、適切で、かつ、手ごろな価格の」トレーニングをもたらすことを目指しています。

Avros DCは、データセンターの気流と温度を監視するための計算流体力学(CFD)を統合した仮想現実プラットフォームを開発しているFuture Facilitiesのような企業の仕事に触発され、エンジニアが遠隔から施設のトラブルシューティングを行うことや障害や予期しない損傷をシミュレーションすることを可能にします。

データセンター用フライトシミュレータ

Avros DCはMicrosoft Azure上に構築され、クラウドサービスとしてもオンプレミスソフトウェアとしても利用できます。
このプラットフォームは、UPSシステム、PDU、CRACユニット、発電機、ITシステム、さらにはケーブルインフラストラクチャによって生成されたデータを使用して、実際のファシリティを再現し、遠隔から探索することができます。拡張現実は機能レイヤーを追加します。例えば、ユーザーが配電盤を見ている時に、データルームのフロアマップを表示して、異常や不具合を即座に表示することが可能です。

Avros DCは、主にデータセンター障害の最大の原因であるヒューマンエラーに取り組むために開発されました。これを行うために、エンジニアが実際勤務している施設をマップして、実際に遭遇する可能性のある仮想障害シナリオを作成します。

結果はかなりリアルです。VARcetiのCEOで、DCPROのインストラクターであるG.シェリー教授によると、VARceti創設者の一人であるB.ピーターズ氏は、以前はゲーム開発者でした。ですから「データセンターに火災や洪水を起こさせたり、戦車に破損させたりする」ような悲惨なシナリオの作成は彼の得意とするところです。

シナリオは無限

物理的に施設に入る必要性を排除することにより、VARcetiはトレーニングプロセスを合理化し、時間とコストを節約したいと考えています。

VARcetiはデータセンター業界だけに焦点を当てるつもりはありません。「現時点で我々が取り組んでいるのがデータセンターだっただけ」とシェリー氏は語りました。彼は、この技術が医療、医薬品、石油・ガス、軍事訓練、電気通信、航空、輸送などの他の分野にも応用できると考えています。シェリー氏は「Avros DCは誕生したばかりですが、その可能性は無限で、保有するデータと収集方法に大きく依存します」と言います。

まもなく、AI、マシンラーニング、およびビッグデータ分析によってサポートされる、IoTプラットフォームと予測的保守テクノロジをAvros DCに組み込む予定です。自動データ収集も同様にサポートする予定です。リモートや自動のトラブルシューティング・修理を可能にするリアルタイムのシミュレーションを作成するためです。

– Data Center Dynamics
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