109年前のモンタナ水力発電所をデータセンターに

米国モンタナ州グレートフォールズにある109年前の水力発電所が、データセンターになる可能性があります。

設計会社のSusteen Incが、この歴史的な水力発電所を ブロックチェーン のデータセンターにするという提案書を提出しました。

虹の果てのデータセンター

Great Falls Tribuneの報道によると、「Susteen社の提案書がレインボー発電所のオーナーであるノースウエスタン ・エナジー社に送信されたことを、グレートフォールズ – カスケード郡の史跡保護諮問委員会の小委員会が発表した」との事です。

まだ意思決定はされていませんが、ノースウエスタン・エナジーは今週提案に対し回答する予定のようです。

ノースウエスタンは7月30日までに連邦エネルギー規制委員会に対し、この100年以上前の建物を再利用するか取り壊すかについての概要計画書を提出する予定です。

モンタナ州 Black Creek Falls
– ウィキメディアコモンズ

レインボー発電所は、モンタナ州の鉱業、銅生産、鉄道産業の電力需要を満たす目的で1908年から1910年にかけて建設されました。水力発電所は、ミズーリ川からの水流と近くのグレートフォールズからの水位の落差を発電に利用しています。ダムはその名の通りレインボーフォールズの下流にあり、36MWの発電量を生むことができ、2009年には268GWhの電気を生成しました。

もともと、このダムは石を詰めた重い木材を使い建造されました。 発電所は6基のタービンと発電機を保有していました。 驚くべきことに、ダムが1990年にコンクリート設計に置き換えられるまで、 材木製の設計で長い間稼働していました。

2013年、レインボー発電所のすぐ下流に新しい発電所が建設され、この歴史的な発電所が来年廃止されることになりました。 廃止プロセスの一環として、もともと所有者であったPPLコーポレーションは水力発電ダムをノースウェスタン社に売却しました。

ノースウェスタンは、2011年から、史跡保護諮問委員会と協力し、発電所の別の用途を模索してきました。

先日、7月1日に、Susteenとノースウエスタンの代表者が会合し、提案内容とプロジェクトの将来についての話し合いが行われました。

史跡保護委員のピーター・ジェニングス副議長は、話し合いは生産的ではあったが、困難がないわけではない、と述べています。「Susteenは、小委員会とノースウエスタンが作成したRFIに沿った詳細レベルの計画書を提示しました。」

「この要求を履行するにあたって、我々はノースウエスタンが提案を受け入れることを期待しています。そしてデューデリジェンスや計画など、次の段階に進む準備はできています。」

ジェニングス氏はさらに次のように述べています。「しかし驚いたことに、ノースウェスタンはその提案に少し興味を示しましたが、解体の希望を表明していました。」

カスケード郡のコミッショナー、ジェーン・ウェーバー氏は、「この施設はSusteen社にとって”完璧な場所”である、なぜなら発電所はすでにデータセンターに必要なセキュリティを提供しているからだ。」と述べています。

ウェーバー氏はまた、次のように述べています。「 この施設の価値を私たちの地域経済に生かすことは通常難しいのですが、運良いことに、このプロジェクトは、重要な歴史的建造物とランドマークを保存でき、私たちの税収入を拡大し、同時に地域の人々に新しい仕事をもたらすことができるのです。」

ジェニングス氏はこのプロジェクトについて次のように述べています。「完成すると、レインボー・データセンターは一つの事例になるでしょう。唯一の機会で達成可能なものです。私の調査では、もしこのプロジェクトが完了すると、データセンターに転用された世界で唯一の歴史的な水力発電所になるでしょう。」

「Googleはコロンビア川沿いのザ・ダレス・ダムのすぐ隣に巨大なデータセンターを所有していますが、それは専用施設です。」

実際、他の発電所施設がデータセンターに転用されている例はありますが、これらは水力発電所ではなく石炭火力発電所です。

例えば、シカゴのState Line Energy plant やアラバマのWidow’s Creek power stationなどがありますが、 水力発電所ではありません。同様、ニューヨークの2箇所の石炭火力発電所もデータセンターへの転用を計画されています。

Data Center Dynamics

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