ASHRAEがデータセンターのエネルギー標準90.4を更新

アメリカ暖房冷凍空調学会( ASHRAE )は、データセンターのエネルギー標準を改訂しました。

ANSI / ASHRAE規格90.4-2019、データセンターのエネルギー標準”は、熱負荷密度20W/sq ftを超える床面積、及び10kWを超えるIT負荷として定義された施設に対し 、データセンターの設計と運用のための最小エネルギー効率要件を規定しています。

Standard 90.4は、機械負荷(Machine Load Component: MLC)および電気損失(Electrical Loss Component: ELC)のメトリックをベースにした、パフォーマンスベースの設計基準です。まずMLCとELCの計算を行い、その後気候帯ごとに異なる最大許容値と比較します。計算値が標準値を超えない場合、Standard 90.4に準拠するという事を意味します。MLCとELC間のトレードオフを可能にする代替コンプライアンスパスが提供されます。

※合わせて参照したサイト: https://ledesigngroup.com/blog/article/new-ashrae-90-4-data-center-standard-need-know/

標準的なもの

更新ではセクションの採番が付け直され、文言を微調整して90.4をより広義のビル向けのエネルギー標準であるStandard 90.1に近づけるように調整されました。

新しい改訂版には、機械的効率要件に関する電力計算オプションも含まれなくなりました。これは現在、年間のエネルギー計算に完全に基づいています。含まれる表の値は、最新の ASHRAE Climate Zoneにも対応しています。

この改訂版での最も抜本的な変更は、 UPS の処理方法に対する「大幅な改善」です。機械的および電気的インフラストラクチャの要素に対処されました。更新されたUPS区分の表には現在利用可能なハードウェアを反映し、平均出力情報も含まれています。

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「データセンターは、要件が与える潜在的な影響について注意を必要とするミッションクリティカルな施設である、という指針の下でStandard 90.4は開発された」と、Standard 90.4委員会のRichard Zbin委員長は述べています。

「更新された標準により、事業者と設計者は最新かつ最も効果的な機器や技術を使用して、信頼性に関する問題を回避しつつデータセンターのエネルギー効率を向上できる。」

90.4は、長年の審議を経て、2016年に最初に公開されました。最初のドラフトバージョンには、最大許容PUEレベルの規定が含まれていましたが、 物議をかもした後、PUE に関する言及は全て最終バージョンから削除されました。

Data Center Dynamics

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