Aquila – 高密度データセンターへ、OCP仕様の水冷サーバーを提供開始

高温のCPUを標準ラック搭載可能にする

技術移転会社Aquilaは、Clustered Systemsと共同で、標準のOpen Compute Project(OCP)ラックに組み込まれた水冷式スーパーコンピューティングシステムAquariusを提供しました。

注文可能になった昨年発表されたラックは、今月米国ダラスで開催されるDatacenterDynamicsのColo + Cloudイベントにて、展示される予定です。このシステムは、Clustered Systemsからの液体冷却をOCP標準オープンラックに導入します。冷却板システムは、高温のサーバーから熱を除去することができる一方、取り外し、交換が簡単で、高密度の高性能コンピューティング(HPC)を「相殺条件なし」に提供することを可能にします。

高温のCPU

Aquilaの高性能コンピューティング(HPC)およびデータセンター事業開発部門のB.ボルツ氏は、「高密度システム、高密度サーバーに対する計画は、電力範囲は制御可能な範囲に留まってはいますが、いかに次世代の超高温なCPUを冷却するかに迫られています。液体冷却が、その鍵となります」と述べました。

このシステムは、温水を使用してサーバーを冷却することで、データセンターの冷却コストを5%未満にまで削減するものです。コールドプレート1枚1枚に液体を流すのではなく、固定された冷却板を複数使用することで、水冷に対する2つの課題、すなわち信頼性と再利用を解決します。

冷却板を用いて異なる複数回路を保つことで、配管用のプラスチック製ホースの使用を最小限に抑えるだけでなく、システムをアップグレードする際に配管を変更する必要もありません。プロセッサの近くには冷却水用の配管やプラスチックホースがないので水漏れは最小限に抑えられています。このような効率的かつ安定したサーバーの冷却手法は、サーバ内のチップの障害率を実際に低下させるはずです。Aquilaはこのように断言します。

熱交換可能なボードはOCPアーキテクチャでサポートされており、Aquilaが設計した熱交換配電盤を介し、サーバーの追加または削除時に不安定になる可能性のある出力スパイクを遮断します。

複雑な冷却回路を持つ他のシステムでは、回路内の異金属同士が腐食を起こすので、ヒット問題が発生します、とボルツ氏は述べます。よりシンプルなAquilaの設計がこの問題を解決するでしょう。

冷却板は同様に、既存のハードウェアが最小限の変更だけで新しいシステムに合わせることができることを意味します。サーバーは冷却板に接触する必要があります。既存のリアドアチラーシステムからの排気のようなデータセンターの温水を引水利用できます。したがって、計算能力を拡張するために冷却用インフラ基盤を追加する必要ありません。

サーバーを冷却するにはそれを運転するのと同じくらいの電力が必要です。このシステムはサーバーの電力消費量を最大50%節約するので、1年間でそれ自体を賄ってしまう可能性があります、とボルツ氏はDCDに述べました。ラックに十分な量の電力が供給可能と仮定すると、システムはサーバー密度を5倍または10倍に高めることができます。システムは同様に、ファン全部および個々の電源を不要にします。

「高性能コンピューティング、可動性、OpenStack、およびSDNデータセンターアプリケーションの電力要件を計算すると密度に対処するソリューションの必要性をどんどん高めています」とClustered SystemsのCEO、P.Hughes氏は述べます。「従来の冷気手法で冷却されたデータセンターは、電力密度に基本的な制限がありますが、温水冷却にはこのような制限はありません。専用の建屋を必要とせず、非常に高密度に収容することができます。

他の選択肢よりも優れているか?

この設計にはオープンソースのハードウェアである標準OCPラックを使用していますが、モジュール式インサートとして構築されているため、AquilaとClustered Systemsは仕様を公開する必要はありません。このシステムでは、各OCPモジュラーインサートに12枚の冷却板を取り付けることができます。各冷却板はサーバー3台を冷却し、ラックあたり108台のサーバーに対応します。このシステムは、E5-2600V3V4 Xeonプロセッサを搭載した標準のIntel 6.4inボードをサポートします。

このシステムは、ラック当たり100kWまで冷却することができます。これはCoolITなどの競合他社よりも高いとボルツ氏は述べます。また、Asetekの冷却システムを使用しているPenguin社のTundraよりも多くのサーバーをサポートしています、続けて述べました。

従来のスーパーコンピューティングアプリケーションと同様、このシステムは、エッジコンピューティングが必要とする場所に配置されたコンパクトなスーパーコンピュータを遠隔管理することができます。ボルツ氏によると、データセンター環境は不要なので、同社は、液冷式のスイッチと電源、およびサーバーを研究しています。

商品ユニットは今四半期(2016年第4四半期)に出荷される予定です。

-Data Center Cafe
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