海底データセンタープロジェクト、第二の挑戦へ – Microsoft

海底データセンターの新たな試み

マイクロソフトの海底データセンターイニシアチブ、通称”Natickプロジェクト”は、海底データセンター商用化に向けて新たな試みを、スコットランドにあるオークニー島の近海で始めたようです。

Source: Microsoft
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オークニー島の海水温は冷たく、十分な冷却能力があるとされており、マイクロソフトはコンテナサイズのデータセンターを既に水没させました。
Naticプロジェクトは2013年にその構想が発表され、翌年にはプロジェクトが開始しました。そして2016年、マイクロソフトはアメリカ海岸で、Leona Philpot(不活性気体で満たされた直径2.4メートルのシリンダーの中に、サーバーラックを1台格納)を用いた3か月間のテストを実施しています。

海底の宝

2016年後半にニューヨークで開催されたDCDのイベントの際、マイクロソフトは、「Leona Philopotのテストは、海底データセンターが十分成功することを証明してくれました。今後は、今より大きな規模で、テストを行うことが出来ます。」と述べていましたが、ついに2018年、その試みが明らかとなったわけです。(参照:2016DCD)

マイクロソフトの英国CEOであるCindy Rose氏は、ブログで、「オークニー島で、より環境にやさしいデータセンターを海底に沈めました。Natickプロジェクト、第二フェーズの開始です。」と発信しました。
Rose氏はさらに、「この海底データセンターは、これからしばらくの期間、回収されるまで海中に置き去りにされることになりますが、最大5年間は保守無しでデータとプロセスインフォメーションを保持することが可能でしょう。何千台規模の、消費者向け高性能PCと同じくらいのパワーを持とうが、データセンターは自然に冷却されているため、最小のエネルギーしか必要としません」と追加しました。

経緯

今回のプロジェクトでは、フランスの造船会社”Navalグループ”によって、12台のサーバーラックを納める海底データセンターが開発されました。将来的にはより多くの海底データセンターが設置されることを見込み、マイクロソフトは昨年、「人口リーフデータセンター」として特許を出願しています。海底データセンターは、設置までの日数はわずか90日に収められると、マイクロソフトは語っています。

データセンターの内部ですが、サーバーの台数は864台、27.6ペタバイトのストレージを備えており、電源・ネットワークともに、海底ケーブルで接続されています。また、電力は、欧州海洋エネルギーセンターが持つ潮力タービン、および、波のエネルギーを電力変換する技術も活用しながら供給するようです。

スコットランドのエネルギー大臣であるPaul Wheelhouse氏は、「スコットランドは、環境に対する取り組みや、再生エネルギーの資源やサプライチェーンが豊富であり、今回のプロジェクトの投資先としては理想の場所です。この取り組みは、オークニー島の経済にとっても、間違いなく歓迎されるものであり、低酸素社会を促進してくれるでしょう。また、これからの未来を築いていく、新しいアイディアや革新的な存在へとスコットランドを押し上げてくれるでしょう。」と述べました。

– Data Center Dynamics
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