エッジコンピューティング

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エッジコンピューティングは、大量のデータをデータソースやエンドユーザーの近くで処理することによってレイテンシを低減する手法のことです。「企業オフィスや工場など、普段働いている場所(あるいは住んでいる場所)にも、超高速計算ができるようなコンピューティング環境を作る」とイメージして頂ければ構いません。

ここ数年の傾向として、サーバーやネットワーク機器などITシステムに関わるリソースは、大型のデータセンターで一括管理し計算効率を高める「ハイパースケール」アプローチが主流です。特に、AmazonやGoogleなどのクラウドサービスを展開する企業たちが、自らハイパースケールデータセンターを構築することで、この流れを作ってきました。
ハイパースケール化が進む一方で、5G技術に関する議論も、日々深まっています。自動運転などで活用が期待されるこの技術では、データ遅延を確実に0.01秒以下に抑えることが必要なため、スケーラブルで回復力があり、システムの一部が故障しても要件通りに動作し続ける、「分散型クラウドコンピューティング環境」が必須となります。

– DCD

例えば、5G技術を活用した超高速アプリケーションが次々と開発されたとしましょう。ユーザーはリアルタイムでのデータ処理を求めるため、データセンターや、データセンター間で発生する「データ処理遅延」により敏感になってきます。できるだけダウンしない、データ遅延が発生してイライラしないアプリを使いたいと思うのは当然です。また、自動運転のように0.00,,,,,秒の正確さが求められる技術では、少しのデータ遅延が命取りになりかねません。

「世界的に扱われるデータ量がますます増える=データセンターも増える」という方程式が必ずしも成り立つわけではなく、どこに需要があるのかを見極めると、エッジコンピューティングの重要性はますます高まりそうです。




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