AirTrunkがシンガポールに60MW規模のデータセンター建設

シンガポールを拠点とするデータセンターのスタートアップAirTrunkが、新たに60MWのデータセンターをシンガポールに建設することを発表しました。このプロジェクトでは、総額4億5000万SGドル(3億3200万ドル)の資金調達を達成しており、アジア太平洋地域で更なる拡大を目指しています。

同社の公式発表では、総額17億ドルをかけて、オーストラリア(既にプロジェクト開始)、シンガポール、香港に ハイパースケールデータセンター を建設する予定です。

同社は、将来的な返済義務を伴うデット・ファイナンスによって資金を調達し、ドイツ銀行、ゴールドマンサックス、Natixisといった世界的な金融機関三社が引き受けることになりました。さらには、創設者兼CEOであるRobin Khuda氏、株主、ゴールドマンサックス、TPG Sixth Street Partners(TSSP)も出資をするようです。

ハイパースケールデータセンターに注目

Digital render of AirTrunk Singapore – AirTrunk

シンガポールの北東Loyang地域に位置し、Changi North Cable Landing Stationの近くの草原に建設されることになるこのデータセンターは、完成すればシンンガポール最大のキャリアニュートラルなデータセンターとなります。

AirTrunkによると、同データセンターは「 クラウド 事業者」「コンテンツメーカー」および「 エンタープライズ 」といった企業でハイパースケールデータセンターを利用するユーザーを想定して設計されているようです。

新データセンターは2020年半ばの稼働が計画されており、シンガポールのBCAが定めるGreen Mark評価システムで最高のプラチナを獲得、また“業界随一の” PUE を実現すると見込まれています。

その他、ISO27001やPCIDSSといったセキュリティ要件も満たしており、シンガポール通貨監督庁(MAS)が金融機関に対して定めているThreat and Vulnerability Risk Assessment(TVRA)ガイドラインも遵守しています。

「クラウドの急成長に伴い、多くの企業からのクラウドサービスへのニーズが高まる中で、同地域におけるハイパースケールキャパシティへの需要は高まっています。シンガポールは経済的にも政治的にも安定しているだけでなく、アジア、米国、そしてヨーロッパへの接続性が十分であるため戦略的なデータセンターハブとなっています。」と話すのはAirTrunkのチーフ・コマーシャル・オフィサー兼執行役員であるMichael Juniper氏です。

同社を指揮するするKhuda氏は、以前はNextDCでCFO兼執行役員を務めていました。経営陣の多くもまた、MertonodeやDigital Realityといったオーストラリアの主要なデータセンター企業で、かつて上級管理者を務めていました。

AirTrunkにとって、同施設の建設は、アジア太平洋地域における野心的な成長戦略の次なるステップとなります。現段階で同社が目指すのは、競合他社を価格面で圧倒し、データセンター業界を大きく揺さ振ることです。

シンガポールや香港にデータセンターを建設するという計画は2016年頃からありましたが、目下遅れているようです。とはいえ、AirTrunkはこれまでにもシドニーやメルボルンといったオーストラリアの各都市で、ハイパースケールデータセンターを建設してきました。

シンガポールのLoyang地域は、土地が限られている同国において、成長クラスターとして頭角を現してきました。今年はじめには、Digital Reality社が同地域に50MWのデータセンターを新たに建設することを発表しました。

Loyang Way にあるST Telemedia Global Date Centerの7番目の施設もまた、2020年中頃に完成する予定で、30MW規模のITキャパシティを追加することになります。

Data Center Dynamics

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