AirTrunk、GSによる競売価格は20億ドル相当と予想

米Goldman Sachs はオーストラリアの ハイパースケールデータセンター 事業者AirTrunkのオークション締め切りを元日まで延長しました。

AirTrunkの競売は、オーストラリアの投資会社Macquarie Groupと、年金基金でもありカナダ最大の機関投資家の1つであるOntario Municipal Employees Retirement System (OMERS)によって争われると予想されています。

Australian Financial Review によると、OMERSは米シカゴに拠点を置く投資顧問のIPI Partnersと提携して入札を行い、一方、Macquarieはファンドマネージャー Macquarie Infrastructure and Real Assets を介して入札している、と報告されています。

Goldman Sachs は、オーナーに代わり9月に入札者に連絡を取り始めました( Goldman Sachsも投資家の1社です)。Financial Reviewによると、AirTrunkの価格はおよそ30億豪ドル(20億米ドル=約2,188億円)と予想されています。

AirTrunkの10億ドル規模の拡張

AirTrunkは現在複数のプロジェクトを進行中です。

投資家のTPGとGoldman Sachs の支援を受けて、AirTrunkは現在、約10億豪ドル(6億8000万米ドル)規模のシドニーキャンパスの拡張を行っています。SYD2はシドニーのSYD1とメルボルンのMEL1に続くAirTrunkのオーストラリア国内で3番目のデータセンターとなります。どちらのサイトも2017年から稼働しています。

シドニーのAirTunk施設 – AirTrunk

また、AirTrunkは60MWのSNG1をシンガポールのLoyangに建設中です。SNG1の建設費用としては4億5,000万シンガポールドル(3億3,200万米ドル)を投じています。さらに、香港のビルをデータセンターとして改修を行っています。このサイトは、IT容量が約20MWと小規模のプロジェクトとなります。

オーストラリアの電気通信会社

今月初め、データセンター事業に注力するMacquarie Groupの子会社の1社が、3番目の施設の建設を開始しました。

Intellicentre 3(IC3)は昨年発表され、シドニーにある既存のマッコーリーパーク・データセンターキャンパスを拡張したものです。建設は2020年後半に完了する予定で、費用は8,000万豪ドル(5,500万米ドル)相当です。

このオークションで落札が成功すれば、 Macquarie GrouはAirTrunkの資産を 加えポートフォリオを拡大することができます。

Data Center Dynamics

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