富士通、日本最速のスパコンをAIST(産総研)へ

人工知能研究に使用される37ペタフロップスのHPCシステムは、温水で冷却される:

AIST(産業技術総合研究所)は4430万$で37ペタフロップスのHPCシステムを手に入れる契約を富士通と結んだ。ABCIとして知られるこのシステムは、2018年度に運用が始まれば日本で最速のスパコンとなる。

ABCIは、東京大学の柏第二キャンパスにある最新のデータセンターで開発され、主に人工知能の研究に使用される。ABCIは富士通のPrimergy CX2570サーバーを1,088台、インテルのXeon CPUを2,176台、Nvidia Tesla GPUを4,352台、同じくインテルのSSD DC P4600シリーズをローカルストレージに使用する。もし、現時点でABCIが稼働すると、スパコン上位500位のなかで3番目の早さになるという。

ほとんどのHPCシステムと同様に、ABCIはその特徴として強力な冷却装置を備えている密集したラックを持つ。そのため、富士通は反直感的な方法ではあるが“温水冷却(hot water cooling)”を採用することでデータセンターの電力消費を抑えている。富士通がこの温水冷却についての詳細を述べることはなかったが、その方法は通常、冷却装置の利用を最小限に抑え、時には冷却装置を完全に廃止してもかまわないほどの効果がある。富士通は2015年に、Primergyサーバーのdirect-to-chip冷却技術を用いることによってPUE値1.06を実現し、冷却コストを半減させた。
Primergyサーバーは、2012年に大規模な温水冷却実験が初めて行われたライプニッツ研究センターでのプロジェクトでIBMとパートナーを組んでいたAsetek社の技術を用いている。

-Data Center Dynamics
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