Hewlett Packard Enterpriseの宇宙搭載コンピュータが地球に無事帰還

ヒューレットパッカードエンタープライズ(HPE)のスペースボーンコンピュータ(宇宙搭載コンピュータ)は国際宇宙ステーション(ISS)で615日過ごした後、地上に戻りました。

このシステム (NASA製のラックに収まるようにわずかに設計変更された 2台のHPE Apollo 40サーバー) を使用して、標準的な市販の高性能コンピューター機器が宇宙空間の厳しい環境でどのように反応するかについての試験が行われまました。

専用のシールドやハードウェアに頼るのではなく、システムはハードウェアを放射線やその他の極端な条件から保護するためにソフトウェアベースの強化プロセスが用いられました。軌道上にある間、それは6,800回以上の高放射線異常を伴う南大西洋上空を旅しました。

ISSは、「この事実は、 スペースボーンコンピュータ が銀河系の宇宙線、私たちの太陽系の外側から発生する非常に高エネルギーの粒子にさらされたことも意味する」とも述べています。

データセンタースペース

当初、スペースボーンコンピュータ は軌道にわずか1年を費やす予定でいましたが、ロケット打ち上げの失敗によりISSでの滞在が延長されたことで、宇宙空間での作業負荷試験を実行する日数が追加されました。

最初の1年はシステムをテストするためにHPE自身の作業に費やされましたが、6か月の延長により、軌道上でのデータ処理エッジデバイスとして、 ISSの研究者がスペースボーンコンピュータ を利用できるようになりました。

– Sebastian Moss

ハードウェアを地球に戻す費用が高額なため、HPCシステムが地球に穏やかに戻ってこられることは確実ではありませんでした。「国際宇宙ステーションから離脱するには2つの方法しかありません。1つはロシアのゴミ箱に入ってそれを発射、しかしそれは大気中で燃え尽きる – 大多数の人々はこれが決してうまくいかないと思っていました。私たちは、我々の赤ん坊を入れたゴミ箱が大気圏再突入時に燃え尽きるであろう心構えをしていました。」とHPEのAmericas HPCテクノロジオフィサー兼Spaceborne Computerのペイロード開発者であるMark Fernandez博士は、昨年DCDに語りました。

「しかし、NASAとHPEは今回の実験価値を明確にすることができるので、2つ目の方法を選択しました。それが「ダウンマス(軌道から地球へ運ばれる貨物)」と呼ばれるものです。NASAはここに到達するまで「アップマス(地球から軌道まで運ばれる貨物)」への投資をしてきました。すべてのコンポーネントに関する製品の故障分析を行うことが私たちにとっての価値であると判断し、「ダウンマス」によりそれを取り戻す決断をしました。」

最も過酷なデータセンターとしてDCDの公募投票賞を受賞したこのシステムは、 SpaceXのDragon宇宙船に搭載され無事に帰還し、さらなる分析のためにHPEに返却される予定です。

Data Center Dynamics

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