台湾、Nvidiaのスパコンを使ったAI研究に投資

政府主導の大規模なAI計画にはGPUの大手企業が必要

台湾の科学技術省(以下、MOST)は、Nvidiaと提携しました。今後、AI研究センターを4つ開設し、GPU搭載スパコンを設置するためです。台湾は7月に、今後5年間、毎年3,273万米ドルをAIに拠出すると発表しました。このイニシアチブは、経済成長の刺激と産業改革を目的とした139億米ドル規模の台湾インフラ4ヵ年計画の一環です。

台湾にAIを

台湾の科学技術大臣は「長年のIT製造能力の強みがある台湾にとって、AIは次の産業革命に火をつける鍵です。学識者、業界、若い人材をAI計画に引き込み、AI変革に基づいたエコシステムを作ることに重点を置いています」と述べました。
台湾で開催されたNvidia GPUテクノロジーカンファレンスの中のAIシンポジウムで、Nvidiaの創業者でCEOのJ.ホアン氏は次のように述べました。「台湾は今までPC革命の中心にいました。AIに焦点を当てた次の業界革命でも中心となるでしょう。我々は、台湾がこの潮流を完全に生かせるようにMOSTと緊密に協力して支援させていただきます」

提携関係にはいくつかの形があります:

● MOSTとNvidiaの深層学習インスティテュートは、スマート製造、IoT、スマートシティ、ヘルスケアなどの分野に焦点を当て、今後4年間に3,000人の開発者向けに深層学習トレーニングを提供します。

● Nvidiaは、AIスタートアップのための仮想インキュベーター(開始)を台湾にもたらし、MOSTが手掛ける「青少年技術革新と起業家基盤」の設立を支援します。

● Nvidiaは台湾市民に向けた高レベルのインターンシッププログラムを提供します。

● Nvidiaは、MOSTの「ムーンショットプロジェクト、AI エッジ」の一環として、IoTおよびSoCデバイス用の深層学習アクセラレータ技術を、技術サポートとともに提供します。このプロジェクトは1億3,200万米ドル規模で、メモリ、センサー、エッジ製品に焦点を当てて、AIを使って台湾の半導体産業の競争力を高めることを目指す4か年計画です。

● MOSTは台湾中南部サイエンスパークの国内ロボット工学の専門家に、Nvidia DGX Station AIデスクサイドシステムとJetson TX2 AIモジュールへのアクセスを提供します。

また、国立HPCセンターでは、NvidiaのDGX AIラックと最新のVoltaアーキテクチャに基づいたGPUを搭載した台湾初のAI集中型スパコンを構築します。このシステムは、来年、4ペタフロップのピーク性能を実現し、4年以内に10ペタフロップに成長する計画です。
台湾の動きは、世界中の各国が人工知能イニシアチブへの資金提供を発表したためでしょう。とりわけ中国は2030年までにAI支配を達成しようと計画しています。
台湾は自国領土と主張する中国と正式独立を求める台湾の関係は、ますます不安定になっていますが、台湾は、AI支配の野望を持つ中国にハードウェアを供給したいと考えています。

陳長官は6月、中国のクラウド事業者であるBaiduのAIへの多額の投資を指摘し、台湾は今後、同業企業に技術を提供することを望んでいると述べました。「台湾にとってAIの重要性は半導体企業を通じて明らかです。今、AI分野に参入するチャンスがあるからには、台湾はこのチャンスに乗らなければなりません」

– Data Center Dynamics
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