VMware、KubernetesでvSphereを再構築

コンピューター業界を劇的に変革した20年後、VMwareはその革新的な仮想化ソフトウェアを書き換え、より柔軟な新しいアプローチである”コンテナ技術”の採用に舵を切ります。

VMwareのPat Gelsinger CEOは、これはこの10年間でvSphereソフトウェアの「最も重要な再設計」である、と昨日サンフランシスコで開催されたVMworldカンファレンスで宣言しました。

コンテナ化

「VMwareは、元々Googleが設計した”コンテナ化”のオープンソースシステムである Kubernetes を組み込むためにソフトウェアを再構築している。」とGelsinger氏は語りました。コンテナ化は、仮想化技術の後継とみなされてきました。そして、VMwareの独占的なソフトウェアがシェアトップであったこの領域での脅威にもなっています。

VMware社は、専用のハードウェアではなく仮想マシン(VM)でソフトウェアアプリケーションを実行できるようにしたvSphere仮想化ソフトウェアでコンピューター業界を変革し、状況の変化に応じてコンピューティング負荷を異なるコンピューターに分散できるようにしました。一方、コンテナ化は基礎となるハードウェアを完全に抽象化し、アプリケーションが必要なサービスを運ぶコンテナにパッケージ化されます。よって、コンテナ化はより柔軟なソリューションと考えられるようになりました。

先週、 Gelsinger氏は金融アナリストとの電話会議の中で、VMwareがその脅威に対し真正面から取り組んでいたことを示唆していました。

VMware / Pat Gelsinger CEO – VMware

「Kubernetesへの移行は進行中であり、まさに動く時は今です。」と彼は言いました。

昨日の発表では、果断な行動はコードネーム” Project Pacific ” (vSphereを書き換えてKubernetesコンテナを使用するスキーム) であったとしています。同時に、VMware社は2012年に独立したクラウドソフトウェア会社であるPivotalを買い戻すとも述べていました。

Gelsinger氏によると、Pivo​​talはVMwareのコンテナ化への移行に役立つとのことです。2012年にVMwareとその親会社であるEMCからスピンアウトしたPivotalは、オープンソースのクラウド構築ツールを作りました。

Project Pacific の最初のステップは、VMware Tanzuです。これは、ソフトウェアをKubernetesと連携させるためのツールスイートです。これにはTanzu Mission Controlという、Kubernetesクラスターを管理するダッシュボードや、Project Pacific 自体の「テクノロジープレビュー」も含まれます。

VMwareの仮想化ソフトウェアの多くはエンタープライズ・クラウドに実装されており、民間企業は自身のアプリケーションを仮想化し実行しています。ただ、現在はハイブリッドクラウドの実装が進む中、企業は パブリッククラウド ・プロバイダーが提供する仮想化環境と組み合わせるケースが多く、VMwareの仮想化ソフトウェアはそれほど成功していません。昨日、同社はハイブリッドクラウドソフトウェアについてもアップグレードすると発表していました。

3年前、VMwareはAmazon Web Serviceのパブリッククラウドで使用できるソフトウェアを発表しました。今年のVMworldでは、AWSクラウド上で実行した場合のVMwareの費用効果が高いこと示すレポートを公開していました

VMwareはTanzuのリリースデータの詳細をウェブ上で公開しています

Data Center Dynamics

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