SEA-ME-WE3海底ケーブル、台風で切断される

台風でケーブルが3本断線すれば、ベトナムは大損害

ヨーロッパ、中東、アジアを結ぶSEA-ME-WE3海底ケーブル(以下、SEA-ME-WE3)が、台風によってシンガポールと豪パース間で切断されました。アジア・アメリカ・ゲートウェイとイントラ・アジアのシステムは同時に停止し、これによりベトナムとパキスタンは最悪の打撃を受けました。

豪Vocus Communications社は、8月30日、SEA-ME-WE3が断線したことを公式に認めました。この断線はアジア行きのトラフィック遅延の原因となり、「暫定的な」復旧は10月13日に設定されました。ベトナムの報道によると、南シナ海では台風が原因でケーブルの断線事故は今までも発生してきました。この時また、アジア・アメリカン・ゲートウェイやイントラ・アジアのシステムに損害を与えました。先週、台風パーカーと台風ハトーが香港・マカオを襲い、これにより12人が死亡しました。

パキスタン電気通信公社(PTA)によると、パキスタンでは、最近、通信障害が多発しました。その結果、パキスタン経済の今月初めの損失は1兆1000億ルピーになります:IMEWEケーブル障害が、SEA-ME-WE4の断続的な復旧作業とインド・フランス間のIMVケーブル障害と同時に発生したのです。

台風による被害

老舗のSEA-ME-WE3は世界最長の海底ケーブルで、統計的に障害が発生する可能性が高いものです。最近では、2016年12月の切断事故、復旧に6か月かかった2015年9月の断線事故、2014年の停電など他にも多々ありました。

システムの経年も深刻です。SEA-ME-WE3(南西アジア-中東-西ヨーロッパ3の略)は、1990年代にフランステレコムとチャイナテレコムによって敷設され、2000年にオープンしました。2014年にオーストラリアのVocus Communications社は、このプロジェクトの株の10%を入手しました。

2005年と2017年に続いてオープンしたSEA-ME-WE4とSEA-ME-WE5は、容量に対する需要が絶え間なく増加したことを踏まえると、交換と言うよりも、むしろ、SEA-ME-WE3を補うものです。

一方、Vocus社とAlcatel Submarine Networks社は、オーストラリア・アジア地域にSEA-ME-WE3の代わりになるものを敷設しています。オーストラリアシンガポールケーブル(ASC)は2018年に開通予定です。

メキシコ湾で発生しヒューストンを襲ったハリケーン・ハーベイは、人的被害やインフラが混乱をきたし、データセンターにも損害を与えています。

– Data Center Dynamics
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