Supermicro、スパイチップ疑惑を完全否定 – 第三者組織による調査結果発表

サーバーメーカーのSupermicroは、第三者調査委員会が行った調査の結果、現在または以前の同社のサーバーモデルのマザーボードに、悪質なハードウェアチップが埋め込まれている証拠は見つからなかったとユーザーへ報告しました。

この事件では、Bloombergが、「中国政府がSupermicro社のサーバー製造、流通などのサプライチェーンに侵入し、米粒程度の小規模チップをサーバに埋め込んで、AWSやApple社を含む30以上の企業データセンターに違法アクセスした」と報じており、現在も関係者間で事実関係の確認を含め抗争が続いています。

スパイチップが埋め込まれていた事実があるとすれば、AWSやAppleはユーザーからの信頼が落ちることになりますし、中国政府は米国政府との外交問題にも発展しかねません。Amazon、Apple、Supermicroは、これまで中国の外務省と共に、Bloombergの報告書に異議を唱えてきました。

Bloombergは依然として譲らず

Appleは米国議会へと手紙を書いたり、CEOのTim Cook氏や、AWSのCEOであるAndy Jassy氏は、Bloombergに対して記事の取り下げを求めてきました。

Supermicroはユーザーへ公開レポートを公表し、その中でチャールズ・リアン最高経営責任者(CEO)は、
「徹底的な調査と機能テストの結果、マザーボードに悪意のあるハードウェアが存在するという証拠は、これまで一つも見つかっていません。当然です。何も驚くことなどありません」
と語りました。

ロイターのレポートによれば、今回調査を請け負った会社はNardello&Coで、同社はAppleとAmazonに販売されたサーバーをサンプルテストし、調査を行っていたと付け加えました。

公開レポートでは、
「これらの疑惑が報告されて以来、われわれは繰り返し述べてきましたが、製品に悪意のあるハードウェアを発見したという報告はこれまで政府機関からもユーザーからも一度たりとも受けたことはありませんでしたし、当社の製品に悪意のあるハードウェアが含まれているというなんらかの証拠が見つかったこともこれまでありません」
「今日の発表をもって、Supermicroのマザーボードに関する不当な告発は一旦休止されるべきです」
との声明が記載されています。

ブルームバーグは、調査会社が行った報告に対してまだコメントを出していませんが、これまでずっと記事の信憑性には自信を持っていると語ってきました。

AppleのCEOが記事の撤回を求めた後にも、「Bloombergは、1年以上にわたる調査を通じて100人以上へとインタビューを行い、今回の報道結果を得ました。記事は信頼できるものと考えています」と述べていました。

「企業関係者や政府関係者などを含む17人からハードウェアへの操作があったことの裏付けが取れているうえ、3企業、中国外務省からも声明文を得ています。私たちが想像するストーリーこそが真実であり、記事とその情報源を信じています。」

ロイターによると、スーパーマイクロは法的措置も検討しているとのことです。
同社によれば、スパイチップ疑惑によってSupermicroの株価は一時50%低下し、売上にも影響が出ると考えられています。

– Data Center Dynamics
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