Supermicro社、ハッキングチップ疑惑を受け、自社ハードウェアを調査

アメリカのサーバーメーカーであるSupermicro社は、今月頭から取り沙汰されている中国のスパイチップの騒動を受け、自社のハードウェアを検査することをユーザーへ伝えました。

今回の騒動の発端は、Bloombergが発表した記事にあります。
記事によると、中国政府がSupermicro社のサプライチェーンに入り込み、同社製品に小さなチップを取り付け、AWSやAppleといった企業のデータセンターをハッキングしていたというものでした。
騒動に巻き込まれた企業は、みな一様に記事の内容を否定しましたが、一連の騒動でSupermicro社の株価は一時50%急落しました。現在は、徐々に株価を上げてきています。

真相はどこに

– Supermicro/DCD

Supermicro社がユーザー企業に送った手紙はアメリカ証券取引委員会(SEC)のウェブサイトで公開されており、以下のような記載があります。

「不正なチップが組み込まれた証拠は依然として全くないですが、Supermicroは、時間を費やして詳細に本件の調査を実施し、騒動に対応しています。
Bloombergの記事では、チップによってマザーボードや製品に不具合が生じることはないとしていますが、実際には発生していないことを完全に証明することは困難な作業で、関係各社がそのことを理解してくれるものと我々は信じています。
これまで、Supermicro社のマザーボードに不正なチップが取り付けられていると名乗り出た企業はおらず、我々もまたそのような不正なチップがあるとは思っていません。また、政府機関から不正なチップについて警告をされたこともないということを強く主張します。」

記事へ反発しているのはSupermicro社だけではありません。Apple社は、アメリカ議会に今回の騒動に異議を唱える文書を送っています。

また、Apple社のCEOであるTim Cook氏はBuzzFeed Newsに対し、「Apple社において、bloombergが出した記事のようなことは起こっていない。彼らは正しい行いをし、記事を取り下げるべきだ」と語りました。

Cook氏の声明を載せたツイートに対して、AWSのAndy Jassay氏も
「Tim Cook氏は正しい。Amazon社についても、bloombergの記事にあるような事実はあてはまりません。彼らの記事には根拠がないし、報告の内容も変わってきています。しかも、記事が真実かどうかを検証できる立場にある我々の返答には、まったく興味を示しません。レポーターたちは真実を伝えておらず、Bloombergは記事の取り下げをすべきです」
ツイートしました。

Supermicro社のCEO、Charles J Liang氏はCNBCに対して
「Superomicro社は、世界基準のサーバーとストレージ製品の開発製造に尽力しています。Bloombergの今回の記事は我々に不当な混乱と顧客の不安を巻き起こし、我々とユーザーの両者に、悪影響を及ぼしています。
Bloombergは、今回の騒動について責任を持った対応をし、不正なハードウェア部品が製造段階で我々のマザーボードに取り付けられているという根拠のない主張を取り下げるべきです。今回の記事によれば、相当な数のマザーボードが問題の対象になりますが、Bloombergはひとつとして問題の発生しているマザーボードを取り上げておらず、我々も不正な部品を製品のなかで発見した事実はありません。政府機関からの不正な部品についての問い合わせもありませんし、顧客から不審な部品を見つけたという報告もありません」
と話しました。

ただし、Bloombergは依然として主張を崩しておらず、「今回の記事は、1年にわたって100件以上の聞き込み調査を実行した結果です。政府役人や企業内通者など17人からの証言を受け、ハードウェアなどのコンポーネントが攻撃を受けたことが裏付けてられています。」としています。

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– Data Center Dynamics
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